こんにちは、レベッカ(@revy_ca )です!
2017年初夏に公開された『キング・アーサー』は、その名の通り、かの有名なブリテンのアーサー王伝説をもとに、ガイ・リッチー監督が好き勝手作った超エンタメ映画。
ガイ・リッチー監督は、史実・原作がある作品であっても、自分のオリジナリティを生かして映画をつくるのが非常に上手。
上手が行き過ぎてもはや好き勝手レベル。(褒め言葉)
そのため、ガイ・リッチーが監督する映画はわかりやすい特徴がいくつかあり、
- 音楽にのせたテンポの速い演出
- スローモーションを多様した派手なアクション
- エモい男たち
1と2については、シーンごとに緩急をつけることで映画全体にメリハリをつけて、最後まで観客を飽きさせない演出方法になっていますね。
実際に『キング・アーサー』では、主人公アーサーの赤ちゃん→青年までの成長の過程を「1」の手法を使ってテンポよく映画に組み込んでいます。
大切な仲間、自分が守りたいと思う存在、それらを守れる強さを獲得するまでを描いている重要なシーンでもあります。
久々に観返してみて、得意な演出を効果的に使ってるなあと改めて感動してしまいました。
キング・アーサー主演のチャーリー・ハナム(写真左)とガイ・リッチー監督(写真右)。 かわいい。
「2」のスローモーションを多用したアクション演出は、やはりガイ・リッチー作品の代名詞。
ワーナーの公式YouTubeチャンネルでもこの手法を使ったアクションシーンを丸っと公開しています。
このシーンのファンタジックな演出を観てちょっと笑っちゃったよーって方、ご安心ください。私も笑った。楽しからええんや。
さらに映画の冒頭では、魔術師との戦いを描いている本作。
最近、映画クラスタ界隈で超ホットな『バーフバリ』シリーズを観た方はちょっと楽しくなっちゃうかも。
それにこの冒頭のシーンは「この映画はファンタジーです!!!」と全力で宣言している重要なシーン。
心を無にしてエンタメにどっぷりつかって観てみてくださいってことですね!
「3」については、以前に監督した『シャーロック・ホームズ』、『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』と『コードネームU.N.C.L.E.』でもその本領を発揮しています。
ガイ・リッチー監督といえばバディものと言い切ってしまっても過言ではないほど、その面白さは天下一品!
日本でも大ヒットしたシャーロック・ホームズシリーズでは、ロバート・ダウニー・Jrとジュード・ロウ演じるシャーロック&ワトソンの魅力的でエモい関係性を存分に描写。
映画クラスタと腐女子をとんでもなく深い沼に叩き落とした前科の持ち主でもあります。
シャーロックを演じるロバート・ダウニー・Jr、ワトソン演じるジュード・ロウとチェスをするガイ・リッチー監督。なにもかもがエモい。
キング・アーサーver。主人公アーサーを演じるチャーリー・ハナムと悪役ヴォーティガンを演じるジュード・ロウとチェスをするガイ・リッチー監督。エモすぎて意味がわからない。
今回オススメするキング・アーサーでは、協力関係にあるバディではなく「敵対関係にあるふたり」を中心に物語を描いています。
主人公アーサーは野性味あふれる光属性といった感じで、スラム街のゴロツキ上がりではあるものの、身近な人の不幸を許さない温かい心とたくましい反骨精神を持ち合わせています。
演じるのは、『パシフィック・リム』で主人公を演じ、一躍売れっ子となったチャーリー・ハナム。
パシリム時代よりさらに体を鍛えあげ、ますますわたし好みに。ありがとうございます。
キング・アーサー撮影中のひとコマ、高度1万フィートでのランチ。
主人公と敵対する麗しき悪役ヴォーティガンを演じるのは、かの有名なピープル誌で「最もセクシーな男性」に選ばれたこともあるジュード・ロウ。
好きなイギリス人俳優は?と聞かれてジュードを答える方も多いハズ。
最近では、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の最新作で、若き日のダンブルドア先生を演じることも決まり、相変わらず大忙しの模様。
ヴォーティガンは、マッチョで陽気なゴロツキ、アーサーとは正反対のまさに「闇属性」なキャラクター。
タイトな黒衣と繊細な銀細工を中心とした衣装が、ジュード・ロウのしなやかな肉体と憂いのあるお顔立ちにピッタリで、ヴォーティガンの心の闇を美しく効果的に表現しています。
キング・アーサーがエモいのはだいたいがこのジュード・ロウ演じるヴォーティガンのせい。どうしてそんなにエモいのかは、物語の核心にも触れる箇所なので、コピペしないと見えないようにして、下にちょっと箇条書きしておきます。
気になる方だけどうぞ。
- 嫉妬にかられて実の兄を殺す
- 誰にも負けない力を得るために泣きながら奥さんを殺す
- さらなる力を求めて愛娘まで殺す
- その孤独を力で埋めようとしてさらに孤独に
せっかくなんで、オススメのガイ・リッチー作品もサラッと紹介しておきます。
キング・アーサー以外のガイ・リッチー監督オススメ作品
監督初期の作品。脚本がよくできていて、展開の楽しさに唸らざるを得ない。
『ロックンローラ』
いまをときめくジェラルド・バトラー、トム・ハーディ、イドリス・エルバが演じる愉快な3人組のドタバタ劇。エンドロールで流れるジェラルド・バトラーからトム・ハーディへの「ご褒美シーン」は必見。
『シャーロック・ホームズ』シリーズ
わたしの中のガイ・リッチー作品といえばこれ。2作目のダンスシーンは自分の妄想かと思ったけど違った。ガイリチおそるべし。
冷戦時代のアメリカとロシアのスパイがタッグを組む、ケンカップルもとい、ライバルバディもの。この作品のせいで主演のヘンリー・カヴィルとアーミー・ハマーに完落ちしました。アミハマの新作、『君の名前で僕を呼んで』も大変楽しみ。
いやほんと、ガイ・リッチー作品はエンタメとしてよくできた映画ばかりで、「なんか難しいこと考えずにパーッと映画でも観るかー!」って時にぜひオススメしたい。
Netflixだけでなく、Huluやアマゾンプライムに入っていたら観られる作品も多いので、ぜひお気軽にご覧あれ!