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M/M(海外BL小説)をオススメの作品と一緒に紹介!叛獄の王子、アドリアン・イングリッシュなど

こんにちは、レベッカです(@revy_ca)!

日本に浸透する愛すべき深淵であるBL文化において、その沼に入ったが最後、国内で入手できるすべての本を入手せずにはいられない……

その名をM/M(海外のBL小説)

レベッカ

「M」はMale(男)、「/(スラッシュ)」は日本のCP表記でいう「×」のこと

M/Mの新刊どれをとっても読むたびに床でモダモダしちゃうぐらい面白いのに、まわりに誰も読んでる人いない!!!と、嘆き悲しむ日々……

なので今回は、オススメのM/M作品を紹介しつつ、海外BL沼の魅力をわかりやすく解説しようと思います。

M/M(海外BL小説)ってどうすれば読めるの?


日本でM/Mを定期的に刊行しているのは、わたしが知る限りでは新書館のモノクローム・ロマンス文庫ぐらいです。

2020年4月現在では、14シリーズ(全32作品)が刊行されているのみ。

いま参入してM/Mの深みにハマりさえすれば、あっという間に翻訳済みのすべてのM/Mを読みきれてしまうという嬉しくも恐ろしい状態なのです……!

クライム・サスペンス好きにオススメ!気軽に読めるジョシュ・ラニヨン作品


まだまだ日本では刊行数が少ないM/Mですが、中でもとくにオススメしたいのが、アドリアン・イングリッシュ』シリーズ です。

ジョシュ・ラニヨン:著、草間さかえ:絵、冬斗亜紀:訳

わたしが初めて買ったM/Mであり、海外BL小説沼に落ちた最大の原因であるこのシリーズ……そもそも、こんなお話し。

LAでミステリ専門の書店を営みながら小説を書くアドリアン・イングリッシュの元をふたりの刑事が訪れる。従業員であり友人のロバートが惨殺されたのだ。

前日レストランで口論して別れたアドリアンに、殺人課の刑事・リオーダンは疑いの眼差しを向ける。

調査に乗り出したアドリアンだったが、犯人の深い憎悪と狂気はやがてアドリアンに向かう。

彼の危機に飛び込んで来たのは——!?

それぞれの運命と向き合う男たちを描き上げたM/Mロマンスの金字塔、ついに刊行。

Amazon.co.jp アドリアン・イングリッシュシリーズ『天使の影』内容紹介より

このシリーズはM/M界隈では非常に有名な作品で、ミステリー小説や犯罪小説として読んでも、かなり面白いです。

わたし自身は本格ミステリもサスペンスも好きでちょこちょこ読むタイプですが、どちらかと言えばサスペンス寄りの内容なので、トリックとかのミステリ要素はそんない多くない印象。

むしろミステリは疲れるな~ぐらいの人にとくにオススメです。


作者のジョシュ・ラニヨンさんは、クライム・サスペンスが大変お得意。

ほかの作品でも、必ずといっていいほどメインキャラクターとして刑事またはFBI捜査官が登場します👮

クリミナル・マインドメンタリスト、かの有名なCSI:科学捜査班など、海外ドラマの中でもとりわけクライム・サスペンスが好きな人は結構ハマっちゃうと思います。


とくにこのシリーズは登場人物もさほど多くないですし、主人公のアドリアンとジェイクをはじめとしたキャラクターたちがとても魅力的。

攻めキャラ・ジェイクがこれまた頑なで面倒な男でしてね……おかげさまでじれったいラブストーリーもたっぷり楽しめちゃいます。

ちなみにいまならKindle Unlimitedに入れば、無料で『アドリアン・イングリッシュ』シリーズが読めちゃいます!この機会にぜひ!!

 

海外のBL小説は“マイノリティであること”に向き合ったラブストーリー


アドリアン・イングリッシュシリーズの第1作目である『天使の影』

主人公:好奇心旺盛でちょっと病弱な麗しきミステリー作家アドリアン・イングリッシュ(受・そこそこオープンなゲイ)

お相手:厳格なキリスト教徒のお家に育った堅物マッチョな刑事ジェイク(攻・ゲイであることは絶対に秘密)

このふたりが知り合うまでの序章的なお話なので、ほかの巻に比べてロマンス要素は少々少なめ。


海外小説独特の皮肉やジョークを交えた会話は小粋でテンポも良く、マイノリティとしての生き方やゲイの人々をとりまくアメリカ社会の描写は、日本のBL小説にはない面白さを秘めています。


アドリアン・イングリッシュシリーズは全5巻+番外編1巻で構成されています。

1巻『天使の影』はとても素敵に気になる終わり方をしているので、すぐさま2巻が読みたくなる可能性大!!

というか、1巻『天使の影』は、2巻『死者の囁き』のためにあると言っても過言ではないほど。


読もうと思った方はぜひとも1巻と2巻の同時買いをオススメします!!

わたし自身は、平積みされた3巻の表紙に一目惚れして3冊同時買いしました。いや~いつまでもながめていたい表紙です。

※この番外編のみリバ描写あるのでCP固定の人はご注意。


M/Mは日本のBL小説と違い、少女マンガ的な「ボーイズラブ」というジャンルにあまりとらわれていないんですよね。

どちらかと言えば、ゲイをはじめとしたLGBTQの人々が抱える現実的な問題に向き合っている作品が多いです。

日本のBL小説でも、木原音瀬さんをはじめとした作家陣が“マイノリティとして生きること”を主題にして作品を書いています。

マイノリティを抱えながら生きる人々の心の葛藤をえがいた一作。読後はけっこうひきずります……。


マンガ界隈でも、田亀源五郎さんの『弟の夫』は一般誌に掲載され、NHKでドラマ化されました。

元力士の把瑠都が演じた“弟の夫”が素晴らしく、さんざんっぱら泣かされました。

こうやって少しずつでも、多様化の時代へと向かっていけるといいですよね。


いつかは「マイノリティ」なんて言葉がなくなる日がくるかもしれません。

モノクローム・ロマンス文庫のオススメ作品


せっかくなので、ほかのオススメ作品もサラッと紹介します。

ミステリーやファンタジー、ヒューマン・ドラマなど、海外BLはジャンルが豊富なので、きっとお好みの作品がみつかるはず!

『狼を狩る法則』~人狼シリーズ

シリーズ名の通り、人狼同士のファンタジーシリーズの1作目。狼なだけあって、濡れ場描写は頻繁でちょっと激しめです🐺🐺

映画『トワイライト』シリーズでジェイコブ大好きマンだったわたしには色々ドンピシャな作品でした……。


1作目のメインカプ「チェイ×キートン」もステキですが、わたしの推しカプはなんといっても2作目狼の遠き目覚め』のメインカプ「ジェイク×レミ」

2作目は「人→人狼への変化」といった人狼特有のファンタジー要素も多いのでそこも楽しめます。


ちなみに挿絵を描いている麻々原絵里依さんが、いまこの作品のマンガも描いてくれています。最高かよ。

『ロング・ゲイン ~君へと続く道~』~コーダシリーズ

コロラドの田舎町コーダで繰り広げられる大人の青春ラブストーリー

とにかく爽やかな気持ちで楽しめる一作。コロラドの自然の中で育まれる絆がステキなのです。

ヒューマン・ドラマよりの作品なので、穏やかな気持ちで楽しめると思います。 


ちなみに、こちらも人狼シリーズと同様、巻ごとにメインカプが変わります。

1作目、2作目どちらのカプも全然タイプが違うのに、両方とも超かわいいのでご安心ください。

まずはサラッとM/Mを楽しんでみたいという人にオススメのシリーズです。

『叛獄の王子』シリーズ

ファンタジーとして圧倒的に面白い一作。

まさにBLの枠に縛られているのが惜しい作品です。

いま日本でも大人気の海外ドラマゲーム・オブ・スローンズが好きな人とかドンズバなんじゃないでしょうか。

無論、わたしもゲースロ大好きどころか黙々とカップリング妄想にいそしんでいたタイプだったもので、まんまと叛獄の王子たちの沼におちていきました…

海外では大変な人気らしく、新刊がでると路面バスなんかにもドドーンッと広告がでるとか……!!すごい!!!

翻訳者、冬斗亜紀さんの最新刊紹介。

USAトゥデイのベストセラーにまで登りつめるとは……現地での人気ぶりがハンパないですね ( ゚д゚)

登場人物が多くなりがちなファンタジーは名前が覚えきれないので、こういった栞は嬉しい限りですね。ナイスアイディア!


まだまだ日本での認知度は発展途上な海外BL小説、M/M。

いまハマっておけばめっちゃ流行ったときに自慢できること間違いなし!

みなさんもぜひ一度、ご堪能ください(`・ω・´)ゞ